11月8日に「水草でも買おうかな?」とふらっと立ち寄ってみた土浦観賞魚さんで魔王メダカに出会い、その美しさに一目惚れしてしまったNoriでございます♪

もちろんその日に購入してメイン水槽にお迎えしたんですけど、その後1匹も落ちることなく元気いっぱい泳いでくれていたんですけど・・・ある日とつぜん異変が・・・!?

それは魔王様をお迎えしてから20日過ぎのことでした。いつものように魔王様に餌をあげて「相変わらずスゲェ食欲だなぁー!」と水槽を眺めていたら1匹の魔王様がお腹の後ろあたりに卵をくっつけて泳いでいるではありませんか!

そりゃあビックリしましたよ!だって今の季節はほぼ冬ですし、自分ちの魔王様は室内飼育とは言っても水槽にヒーターもつけてないのでまさか卵を産むなんて思ってもいませんでした。

もしかしたらですけど土浦観賞魚さんで魔王メダカは外の水槽で売られていたので、自分の部屋にお迎えしたら暖かくて春が来たと錯覚してしまったのでしょうか?!

何はともあれせっかく卵を産んでくれているので飼い主の自分としてはぜひ孵化させて成魚になるまで育ててあげたいと思っています♪

以前はさまざまなお魚を飼育していたことがある自分ですけど、産卵はなにげに初体験と言うこともあり上手く育ててあげられるのか不安な面もありますが、出来るだけのことはしてあげるつもりです。

そんなわけで今回は魔王メダカの産卵から孵化までの様子を来春来るであろう産卵ラッシュに備えて自分への備忘録としての意味もこめてレポートしますのでよろしくお願いします。

❢この記事の内容❢
✅魔王メダカが産卵した時の状況
✅卵の採取と選別
✅針子誕生の準備
✅まとめ
※針子が生まれたら後編に続きます

※2021年1月14日 追記
針子が生まれて後編の記事をアップいたしました!

【メダカ】魔王の卵が孵化して針子が生まれた♪冬だし室内で育ててみるよ!

魔王メダカが産卵した時の状況

まずは僕が飼育している魔王メダカ水槽の状況は以下の通りです。

機材の状況

水槽テトラ 60cm×30cm×40cm
フィルターテトラ EXパワーフィルターVX-75
ヒーターなし
照明amazonでポチった安いLEDライト×2
CO2添加あり(1秒1滴)
エアレーションなし

生体の状況

魔王メダカ12匹
青メダカ2匹
ヤマトヌマエビ5匹
ミナミヌマエビ6匹
水草多数あり

メンテナンスの状況

水替えほぼ毎日8ℓ
エサやり1日2~3回
照明点灯時間 9時~22時×1
10時~21時×1
2020年12月5日現在の状況です。

CO2添加ありということからお分かりでしょうがこの水槽はもともとメダカの繁殖をねらって立ち上げた訳ではなく水草水槽にしたいなと思って構成したものです。

またヒーターは設置していませんけど水槽のある僕の部屋は2階の日当たりが良い部屋なので魔王メダカをお迎えしてきた時期(11月)でも部屋の中は比較的暖かかったこともあり日によっても変わってきますが水温は21℃~25℃あたりを変動していました。

こんな状況で魔王メダカをお迎えしてから約20日間で1匹の魔王様が卵を産み始めたんですけど、その翌日にはもう二匹も卵を産みはじめて計三匹の魔王メダカが産卵をはじめました。

その2~3日後には2匹いる青メダカのうちの1匹も卵を抱えているのを確認しまして計四匹のメダカが産卵するようになっていました。

この記事を書いている12月時点ではかなり寒くなってきたのでその影響か卵を産んでいるメダカは1匹だけになっています。

最初卵を抱えているメダカを確認した時はめっちゃ焦って(産卵の準備をしていなかったので)速攻でチャリンコ走らせて近所のホームセンターのアクアリウムコーナーで「卵のお守り産卵床」を買ってきました(笑)こんなの↓

しかし結果的に魔王様は「卵のお守り産卵床」に1度も卵を産み付けることがなかったので現在は使用していません。

ベアタンク水槽と違って水草水槽の場合、メダカはそこらへんの水草に産卵するのでとくに産卵床は必要なさそうです。

ちなみにうちの水槽の場合だとウィローモスがメダカの産卵場所として人気で7~8割の卵は下の写真のウィローモスにくっついていました。

そんなわけで予想外の出来事にあたふたしつつもせっかくカワイイ魔王メダカちゃんが卵を産んでくれたので「孵化させて成魚まで育ててあげたいぞっ!」っと思った次第です。

それから毎日ウィローモスに産み付けられた卵を採取するという日々が始まったのでした!

卵の採取と選別

先ほど申し上げました通り、うちの魔王様はウィローモスに卵を産み付けるんですけど最初はこれを採取するにはかなり苦労しました。

ちなみに水槽からメダカの卵を採取する理由は・・・
✔メダカやヤマトヌマエビが卵を食べてしまう恐れあり
✔もし卵から生まれたとしても針子は食べられてしまう可能性が高い
✔無精卵を分けずにほっとくと有精卵まで腐ってしまう可能性がある


浮草のホテイアオイなどを大量に導入していればメダカの卵を採取して離隔しなくても成魚まで成長する可能性があるようですが、うちのように室内で飼育する水草水槽だとちょっと無理があります。

そんなわけでウィローモスに産み付けられた卵をどうやって採取しようかなと試行錯誤してみたんですけど結果的にはスポイトで吸い取るのが1番効率が良かったです。

↓僕はこんな感じのデカいスポイトを使うと便利でした。

また流木に巻き付けてあるウィローモスなんだから水槽から取り出して採取すれば良いじゃんと思って試してみたこともあったんですが、それだと卵が隠れてしまってどこにあるのかさっぱり分からなくなってしまうんですよね・・・。

やはり水中でスポイトの先っぽを使ってウィローモスをかき分けながら卵を探して見つけたら吸い込む手法が間違いなさそうです。

うまく卵が採取出来たら卵を1つずつに分けて次にキッチンペーパーやウエスの上で卵に絡みついている糸を取り除くように転がして綺麗にしてからメチレンブルー溶液に入れておきます。

メチレンブルーは白点病や水カビ病の治療薬として有名ですが、この薬は殺菌効果があるので卵が腐ってしまうのを防いでくれるようです。

メチレンブルーを使う際に僕が気を付けていたのはとても小さい容器に卵をいれているので溶剤を入れすぎないように爪楊枝の先っちょにメチレンブルーをつけて水に(普通の水道水)少しずつ混ぜるようにしていました。

ちなみに2日に1回はメチレンブルー溶液の水替えをしています。

何日かメチレンブルー溶液に浸していると卵の中まで青く染まっているものがいくつか混ざっていましたが、最初の写真のように中身まで青く染まっている卵は無精卵なので取り除いてしまいます。

2枚目の写真のように卵の中が青く染まらずに若干黄色っぽく見える卵は有精卵の可能性が高いですので大切に育ててあげましょう♪

自分は採取した卵をこんな感じで3つにわけてライトの上に置いています。

この3つの内訳は・・・
①採取したばかりの卵
②ちょっと時間がたって目の黒い点が出てきたもの
③かなり針子の様子がハッキリわかるようになってきた卵


またメチレンブルー溶液をライトの上に置いている理由なんですけど、LEDライトはほんのり暖かくなるのでその上に置いておくと良い感じに保温出来ることを発見したからです。

ちなみに温度測定は一瞬で測れる赤外線温度計がめちゃくちゃ便利ですよ!

針子誕生への準備

このブログを書いている時点ではまだ針子の確認は出来ていませんけど一応生まれてきた赤ちゃんのために準備だけはしておかないとですよね!

メダカの赤ちゃん(針子)が死んでしまう原因としてもっとも多いのは「餓死」だそうです。

針子は生まれて1~2日はお腹に栄養袋があってその栄養で生きることが出来るようですけど、その後は小さい口で食べていかないと生きぬくことが出来ません。

そこで針子が餓死しないためにもっとも有効なのはグリーンウォーターと言うその名の通り緑色水で、その水には植物プランクトンが豊富に生存しています。

針子はグリーンウォーターの植物プランクトンを食べるようになるので生存率は格段にアップするそうです。

グリーンウォーターは水槽に水を汲んで太陽にあててエアレーションしてれば自分でも作ることが出来るみたいですけど、アパート住まいの自分にはちょっと無理そうです。

でもamazonでググってみたらありました!↓こんなの♪

とりあえずこれさえあれば簡易的にグリーンウォーターを作ることが出来そうです。

ちなみにこちらの濃縮生クロレラ原液には賞味期限じゃありませんが、約1ヵ月たつと使えなくなってしまうそうなので針子が誕生したら速攻で注文しようと思っています。

次に「ゾウリムシ培養セット」が先ほど届いたので今からゾウリムシを育てておこうと思います。

ゾウリムシも針子は喜んで食べてくれるようだし、自分で簡単に培養出来るみたいなのでポチっておきました(笑)

こちらのキットを使って今から針子誕生にそなえてゾウリムシを培養しまくります!

後は念には念を入れて人工飼料も用意しておきました。

「クロレラ」「ゾウリムシ」「人工飼料」とこれだけ用意しておけば恐らく針子が餓死する確率はかなり減るんじゃないかと・・・?!

まとめ

今回は「室内で飼育している魔王メダカが産卵をはじめたので成魚まで育てよう♪」ということで針子が生まれる事前準備をしたところまでお届けしました。

最初はメダカの産卵について何の知識もなかったのでネットの情報をかき集めて自分なりに試行錯誤してみたわけなんですけど、嬉しいことに今のところ有精卵は順調に育っているようで最初は無色透明だった卵が今では目や体っぽいものが肉眼でも確認できるものも増えてきました!

最近とても寒くなってきてたのでメダカもそろそろ産卵しなくなってしまいそうですし、せっかく生んでくれた卵は大切に育てていきたいです。

針子が生まれてからが本当の勝負かもしれませんが、今後進展があり次第続報をお届けしようと思います。

それでは針子が生まれてきたらまた会いましょう!

※2021年1月14日 追記
針子が生まれて後編の記事をアップいたしました!

【メダカ】魔王の卵が孵化して針子が生まれた♪冬だし室内で育ててみるよ!