みなさん、ご機嫌いかがでしょうか? 突然ですがアリエクスプレス(中国版のamazonのような通販サイト)は利用してますか?

僕はと言えば1度アリエクスプレスを利用してからというもの、その怪しさに魅了されてしまったのか、はたまた怖いもの見たさからくる好奇心のせいか分かりませんけどかなりハマッております(笑)

具体的には注文してもなかなか商品を発送してくれなかったり、商品が発送されても配達されるまで1ヵ月以上待たされるなんてザラですし、商品に関してもコピー品やまがい物を平然と販売している業者がたくさんあります。

おまけに商品の梱包も超適当で緩衝材なんて入ってないのが当たり前・・・しかも中国の運送業者は荷物の取り扱いが超雑ときたもんです・・・。

そんないっけん良いところは何もなさそうなアリエクスプレスですが、ものによっては日本で売っていないレア商品が安くゲット出来たり、中国発のある意味日本よりも最先端な商品が購入出来ちゃったりします。

最初は商品が手元に届くまで1カ月以上待たされるなんてamazonのお急ぎ便になれてしまった自分にとっては苦痛でしたが、慣れてくるとその待ち時間を楽しむことが出来るようになって忘れた頃に荷物が届くとサプライズ的な嬉しさを味わえます(笑)

しかも安い商品なのに送料無料だったりする場合もあるので、そんなところも魅力の1つですね!

そんな感じで怪しく魅力たっぷり、まるで妖刀の様なアリエクスプレスですけど実際に詐欺まがいの業者が多く紛れ込んでいるのもまた事実でしょう。

ネット情報ではよくアリエクスプレスで怪しい業者に引っ掛かってしまったということを目にしていたので、いつか自分も同じ目に合ってしまうかもと気を付けていたつもりだったんですけど、それは8回目の注文にして早くもやってきました。

結果的には Open Dispute して返金してもらったんですけど、その時の状況、過程や注意点など記事にしますので少しでもあなたの参考になれば幸いです。

❢この記事の内容❢
✅Open Disputeするまでの状況
✅Open Dispute してからの過程と注意点
✅まとめ

Open Disputeするまでの状況

それでは具体的に僕が “詐欺業者?” に引っ掛かって Open Dispute(返金要請)するに至った状況を説明させていただきます。

2020年10月12日にアリエキスプレスのとあるショップで靴を2点注文しました。

そののち待つこと5日間、10月17日に商品発送のメールが届きました。

その後の追跡情報は以下の通りです。

10月12日に注文したのでほぼ1ヵ月経ったところで「Returned」の文字が?!

つまり商品は中国から日本に発送されずにもどってしまったらしい!?

この時点でめっちゃ怪しいですよね?仕方ないのでとりあえず販売店に商品が戻ってしまったようだけど何故なのか問い合わせました。

すると以下のような返事が返ってきました。
Dear
Can we resend this product for you now? Please reply to my message in time, thank you,

訳:「我々は今、商品を再送出来ますよ。返事ちょうだいね!」

別に凄く欲しかった靴なわけでもありませんし、また1ヵ月以上待つのも嫌だったので「再送したらいつ到着するのか?出来れば返金して欲しいです。」と問い合わせてみました。
Dear
It takes about 20-30 days, but don’t worry, we will send it to you as soon as possible. Is this okay?

訳:「20~30日で届くよ。安心してね。商品はすぐに発送するから!それでいいよね?」

やはり返金はしたくないのか返金の話は一切出さずに再送すると言ってきたので「早く送ってください」と返事しておきました。

そんなこんなで商品を再送したのか何だかよくわかりませんが、さんざん待たされたあげく11月26日にやっと荷物を受取ったのです。

さっそく届いた荷物を開封してみたら・・・一瞬目が点になりました!?

袋から出てきたのはなんと、ボロボロの靴だったのです!

2点注文した靴のうち1点が上の写真の様な状況で、どうみても不良品でまともな靴ではなかったのです。

一応断っておきますがこの靴の写真は届いてすぐの開封直後のものなので、もちろん1度も履いても洗ってもいません。

これは明らかに輸送中の事故でどうこうなったものではなく最初からこの状態だったので発送時にひと目で不良品(中古品?)だと分かったはず!

つまりこれは確信犯です。

恐らくこの靴を販売した詐欺まがいの業者の手口はこうです。

✔ 何らかの手口で商品を送ったように見せかけ、クレームを言わなかった客に対してはアリエキスプレスの保証期限が切れるのを待ってお金をもらってしまう。

✔ 複数の商品を買った客には不良品(中古品?)を混ぜて送り付けてクレームしてこなければラッキーといったスタイル。

追跡情報が「Returned」となった時に何だかいやな予感がしたんですけど、まさかアリエキスプレスを利用してからたったの8回目の買い物でこんな詐欺まがいの業者に引っ掛かってしまいました。

さすがに普段は温厚な性格の自分でも「こんなショップは許せん!」と言うことで「Open Dispute」して返金要請することに決めたのでした。

Open Dispute してからの過程と注意点

「Open Dispute」を行うとアリエキスプレスが仲介人(ジャッジしてもらう)になって販売店と買い手が返金について話し合いをすることになるわけなんですけどいざ「Open Dispute」をするとなるとちょっと緊張しますね(笑)

いちおうググってみて先輩方のありがたい情報を参考に「Open Dispute」してみましたが、実際にやってみると結構簡単でしたよ!

Open Disputeの手順

ここからOpen Disputeを始める手順について説明させていただきます。

注文した商品の View Detail(注文詳細)を開くとOpen Dispute(申し立てをする)というボタンがあるのでクリックします。

次に上の画面で商品を返品しないで返金要請するか、返品して全額返金するのかを選びます。

僕の買った靴は¥1,317円の安物なので返品してたら送料でマイナスになってしまいますので赤丸の「Refund Only」返品無しの返金を選択しました。

次に上の画面になりますので必要事項を入力します。

★Did you receive the item
商品を受取ったか「Yes」「No」を選択

★Reason for refund request
上の質問で「Yes」を選ぶと返金要請の理由を選択する枠が出てきますので任意のものを選択します。

★Refund Amount
返金要請額を入力(金額を入力してくださいの脇に表示されている範囲で入力できます)

★申し出の詳細をご記入ください
ここに何故返金要請したのか理由を書き込みます。ここでの注意点として日本語は使用できませんのでGoogle翻訳とかでもOKなので英語で状況を入力します。

★Please upload your evidence
ここに証拠写真と動画をアップロードしましょう。僕は写真だけでも大丈夫でしたが、アップロードできる写真は2メガ以下のものが3枚までになります。

最後にSubmitを押せばOpen Dispute(返金要請完了)です。

ここからインチキ業者と対決ののろしが上がるわけです(笑)

販売業者とのやりとり

Open Disputeして写真もアップロードしたので、自分的には「ショップ側が素直に自分の非を認めて返金要請に同意すればいいけどな~?」と思っておりました。

しかしながらインチキ業者はそうすんなり引き下がりません。

返金要請した2日後にこんなメッセージが届きました。

セラー:Dear Can you close the dispute? This dispute has hurt us a lot. Can your package be in transit?

訳:「紛争でめっちゃ驚いたよ!紛争をとじてくれない?まだ商品は受取ってないの?」


何だこの返事は?

Can you close the dispute? だと?あほか!

こっちは写真までアップロードして返金要請しているのにそれについては知らんぷりです・・・。

僕:「私はdisputeをとじるつもりはありません。詳細はdisputeのページに書いてあるし写真もアップロードしたので確認して返金に応じてください。」

セラー:Dear Please close the dispute, can we resend this product for you? Please reply to my message in time,

訳:「どうかdisputeをとじてね。靴は再送するから!メッセージまってるよ。」


セラーは何とかしてdisputeをとじさせたいみたいですけど騙されないぞ!

どうせdisputeをとじたら返金も再送もせずにバックレるのは見え見えです。

またdisputeのページにはセラーが返金に同意せず以下の内容が書き込まれていました。
セラー:This is the style of our products, and there is no place that is inconsistent with the products of our shop. We are negotiating the solution with the buyer. We need time and hope to get the buyer’s reply.

訳:当店の商品スタイルにはとくに問題なく何も矛盾する部分はありません。当店ではお客様と解決策を交渉しているので時間が必要です。


これにはあきれました・・・。
まぁ詐欺業者がずんなり返金に応じて引き下がるわけないか・・・。
とりあえず来ていたメッセージに返答しましょうか。

僕:「ボロボロの靴はもう要りませんので返金してください。」

するとすぐに返事がきました。

セラー:Dear We will resend this product for you, and send you a new pair of shoes for free. Is this okay? Please reply to my message in time, this time I will definitely re-issue a good product for you, thank you,

訳:「新しい靴を無料で送るからそれでいいよね?今度こそ良い商品を届けるから!返事ちょうだいね。」


無料で送るってあたりまえだろ!

そして騙されてはいけません。この時点ですでに注文から約2ヶ月が経過していますしアリエキスプレスの保証期間は期限切れ間近です。

保証期間が終わってしまえばセラーがまた不良品を送ってきても泣き寝入りするしかありませんし、そもそも本当に送ってくる保証もありません。

僕:「私はすでに違う靴を買いました。あなたは再送しなくて結構です。返金してください。」

自分は一貫して返金するように訴えました。

セラー:Dear friends, I am sorry for the inconvenience. Could you provide us with your PayPal account? Our store only supports PayPal refunds, I hope you can understand us. Looking forward to your reply

訳:ご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。当店での返金はペイパルのみになっているので貴方のアカウントをお知らせください。ご理解のほどよろしくお願いいたします。


いやいや何でペイパル?

Open Disputeではセラーが同意さえすればアリエクスプレス側で支払いに使ったカードに返金してくれるはずです。

つまりセラーはここでも嘘をついて何とかOpen Disputeをとじさせて返金しないつもりでしょう。

僕:アリエクスプレスのルールでは、払い戻しはOpenDisputeでのみ行うことができます。 私はアリエクスプレスのカスタマーセンターに決定を任せています。

するとセラーはついにあきらめたのか驚愕のメッセージを送ってきました。

セラー:Dear, good, we refund your dispute, can you give us a 5-star praise?

訳:返金に応じるのでファイブスターを付けてくれますか?


これには開いた口が塞がりませんでした。

誰がこんなふざけたセラーにファイブスターをつけてやるもんか!

こんなやり取りをグダグダやってたんですけど結局最後までセラーは返金に同意する事なく「ジャッジメントデイ」がやって来たのです。

もちろんアリエクスプレスの審判は返金と言うこととでめでたく決着でした。

Open Dispute(申し立て)をしてから期限内に(15日間だったかな?)バイヤーとセラーとの話し合いが決着しなければアリエクスプレスが最終判断を下してくれます。

返金額は設定できる範囲のマックス¥1,278円で決着しましたが、実際は¥1,317円払っているので¥39円損した事になります。(おそらく返品すれば全額返金の設定ができるのかな?)

まあ返品しないで返金してもらう訳ですからそれぐらいの損失なら安いもんです。

まとめ

今回は「アリエクスプレスで不良品が届いたので返品無しの返金で紛争Disputeしてみた!」ということでお届けしましたが、あらためて返金までの注意点をまとめてみましょう。

✔ Open Dispute すると詐欺業者は何とかしてDisputeを取りさげさせようとしてきますが、Disputeは取りさげちゃいけません。

✔ セラーは商品の再送を提案してくるかもしれませんが、今回のようにあきらかに怪しい業者は信用できません。あくまでも返金要請を貫くこと。

✔ セラーはペイパルでの返金を提案してくるかもしれませんが、それはOpen Disputeを取り下げさせるための作戦です。
そもそもOpen Disputeではセラーが返金を認めればアリエクスプレスはバイヤーのカードに返金してくれます。

✔ 最後に、詐欺まがいの業者にファイブスターをつけてあげて返金に同意してもらうなんてことは絶対にしないでください。
そんなことしなくても待っていればアリエクスプレスが公平にジャッジしてくれます。正義は必ず勝つのです!

※今回のOpen Disputeはあきらかにセラー側に問題があって誰がどう見てもボロボロの不良品が届いたので行ったものです。
状況によっては必ずしも返金が認められるとは限りませんのでその点はご了承ください。


その後このセラーには1つ星をプレゼントしてあげたのは言うまでもありません(笑)

そんなわけでアリエキスプレスの利用をはじめたばかりなのに早くも「初 Open Dispute」を経験してしまいましたが、感想は意外にも運営がちゃんと仕事してるなと感じました。

なにかと怪しいイメージがつきまとうアリエクスプレスですけど、今回の騒動でいざという時にはちゃんと運営側が仲裁に入って返金対応してくれると言うことが分かったので以外に安心かもしれません。

ちなみにこの度僕が引っかかってしまったインチキ業者の評価は95%あったので、もしかしたら相手はアリエクスプレスを利用し始めたばかりの初心者やレビューを書いていない(クレームを言わない)ユーザーを狙っているのかもです?!

決してお勧めはしませんけど皆さんもアリエクスプレスを利用する際は気を付けてくださいね。ご利用は計画的に(笑)