さて先日約30年ぶりにガンプラを組み立ててみたNoriなんですが「まさか素組みのままじゃ終わらせませんよ!」ってことで、前回の記事では墨入れまでやりましたが今回はウェザリング(汚し塗装)までやっちゃいましたが皆さんのガンプラ制作はどんな感じですか?
実は僕、ガンプラこそ30年ぶりに制作しましたが10年ほど前には戦車や戦闘機、戦艦などのミリタリー系のプラモにハマってた時期がありました。
その時にもさまざまな方法でウェザリング塗装はやってきましたが、時代が進むと便利なアイテムが出てくるもので前回の墨入れにはガンダムマーカーを使ってみました。
そして今回のウェザリングではホビーカラー(水性プラカラー)とNewアイテムの「ウェザリングマスター」という見た目的には化粧品のようなアイテムを使って塗装してみました。
そんなわけで今回の記事ではNori流ウェザリングのやり方から塗装に役立つ100均で買えちゃう便利アイテムなどご紹介いたします。
❢この記事の内容❢
✅ウェザリングとは?
✅ウェザリングのやり方を紹介(Nori流)
↳デカール貼り
↳ウェザリング
↳トップコート
↳プラモ塗装の注意事項
✅完成したザクⅡのお披露目
✅まとめ
ウェザリングとは?
まずは「ウェザリングとは何ぞや?」と言うことなんですが、英語で書くと「weathering」で直訳すると「風化」という意味になります。
しかしプラモデルに風化と言ってもなんだかピンときませんよね?!
僕は風化と言うとこんなんを思い出してしまいます↓(笑)
こちらの写真だと長年の風化により岩が削れて奇妙な形になっていますが、プラモデルでいうところのウェザリングとはちょっと違う意味だと思っています。
僕なりの見解になりますけどプラモデルにおけるウェザリングとは本物っぽい雰囲気を表現するための塗装や加工です。
上の写真は同じザクⅡのガンプラなんですけど、ウェザリング前と後ではガラッと雰囲気が違っているのがわかると思います。(左のザクは素組みの状態で右のザクはウェザリングと墨入れをおこなっています)
最近のガンプラは色分けされているので素組みの状態でもかなりカッコいいんですけど、どうしてもプラスチックっぽいといった部分は否めないんですよね。
しかしウェザリングを行うことによってプラスチック感をおさえて重量感を出しつつ本物っぽい雰囲気になっていると思います。
ウェザリングのやり方を紹介
まずは今回僕がおこなったザクⅡの塗装手順です。
①墨入れ
②デカール貼り
③ウェザリング
④トップコート
墨入れは前回の記事で紹介しましたので今回は①デカール貼り、②ウェザリング、③トップコートのやり方です。
デカール貼り
デカールとはプラモ全般で使われているステッカーの事なんですけど、普通のステッカーとは違って水貼りする必要があります。
僕はこのデカール貼りが苦手でして今回も大失敗しちゃって結局3カ所しか貼りませんでした。
※2021年1月26日追記
この時点では全く気が付いていなかったんですけど「HG 機動戦士ガンダム THE ORIGIN ザクII」に付属するデカール(マーキングシール)は水転写デカールではなく単なるシールです。
どうりで水に浸して使おうとしたらノリがなくなってしまい失敗するはずです。
プラモに付属のステッカーを貼る際には水に一瞬ぬらす程度で貼り付けると位置決めも出来るし貼りやすくなります。
以下の説明は水転写デカールの貼り方の説明になりますので、ORIGIN ザクII付属シールを使用する際はあくまでも水に一瞬だけつけてから貼るようにしてください。
✔デカール貼りに用意するもの
・ピンセットまたはつまようじ
・カッターまたはデザインナイフ
・綿棒またはキッチンペーパー
・水を入れた容器
✔デカール貼り手順
・貼りつけたいデカールを適当な大きさでカットする
デザインナイフを使って切りぬくとやりやすいです。
・デカールを水に浸して30秒から60秒ほど待ちます
あまり時間をおきすぎるとステッカーのノリがなくなってしまったり台紙がフニャフニャになってステッカーにくっついてしまうことがあるので注意です。
・台紙からステッカーをはがして貼りたい部分に置く
台紙からデカールをはがすときはピンセットやつまようじを使ってみるといいでしょう
・位置決めしたら綿棒やキッチンペーパーなどでデカールをこすって水分を抜きます。
デカールに水分が残っているあいだは動かすことが出来るのでピンセットやつまようじなどで微調整しましょう。
ウェザリング
そして本日のメインディッシュのウェザリングになりますが、使った塗料は以下のものです。
最初にホビーカラーを使って汚れを表現していきます!
やり方は細めの筆を使って適当にラインを書いていきます。
次に綿棒にホビーカラーの薄め液をしみこませたものを使って塗料を伸ばしたり不自然な部分を拭きとったりしながら全体的に調整します。
以下の写真はウェザリング前の脚とウェザリング後の脚を比較したものです。
こんな感じで大胆かつ繊細に汚し表現してみるとリアルな感じになってくれます。
次にタミヤ ウェザリングマスターFセットを使ってメタル感の表現をしていきます。(ウェザリングマスターのFセットは3色とも金属っぽい雰囲気の塗料になっています)
ウェザリングマスターには化粧品で使うような専用のはけがついているのでそれを使って特にかどの部分を重点的に塗っていきます。
上の写真は右脚がウェザリングマスター無し、左脚がウェザリングマスター有りです。
ちょっと写真では分かりずらいんですけどウェザリングマスターFセットを使うとプラスチックっぽさがなくなって金属のような雰囲気がでてくれます。
こんな感じで全体をウェザリングしたら最後にトップコートで完了です。
トップコート
僕は上の画像のつや消しクリアーを使ってトップコートしましたがお好みによって半光沢クリアーなんかを使ってみてもいいと思います。
また以前の記事で紹介しましたエアブラシを使用して塗装していますが、缶スプレーを使用してもぜんぜんOKです。
塗装するときはこんな感じでパーツごとに塗装ベースにおいてやるとやりやすいんですが、なんとこの写真に写っている塗装ベースはなんとセリアで売っていたので100円(税抜き)でゲット出来ました!
あとワニグチクリップはアマゾンでポチりましたが、竹ひごもセリアで買ってきたやつがぴったりという奇跡がおきました(笑)
これならわずか500円ぽっちで塗装ベースと塗装棒が作れてしまうのでぜひご活用ください!
ちなみにセリアの竹ひごは少し長いので1本を3本に切って使用しました。
こんな感じでトップコートして乾燥したら終了です。
プラモ塗装の注意事項
また塗装に関してこれだけは注意してほしいんですけど、プラモデルで使う塗料には主にアクリル(水性)、エナメル、ラッカーの3種類あってその中でもアクリル水性カラーは一番弱くラッカーが一番強いので「頑張って水性カラーでウェザリングしたけどトップコートにラッカーを使ったら溶けてしまった。」なんて悪夢がおきないようにご注意ください。
一般的にラッカー系の塗料は発色がいいと言われているのですが、僕のように狭い部屋の中でプラモづくりしていて塗装ブースもない方には体に優しく水でも薄めることが出来るアクリル系の水性塗料をお勧めします。
完成したザクⅡのお披露目
では完成したZAKUⅡの雄姿をご覧ください。
素組みだったときのザクと比べるとかなりリアルな雰囲気が出ているんじゃないでしょうか?
ステイホーム期間になんとなく買ってみて30年ぶりに作ってみたガンプラですけどそれなりにカッコよく仕上がったんではないでしょうか?!
まとめ
今回は「超簡単!ウェザリングマスターとホビーカラーでガンプラに汚し塗装のやり方」という内容でお届けしましたが、いかがだったでしょうか?
新しいガンプラキットは素組みでもそこそこカッコイイですけど、ひと手間加え墨入れとウェザリングをすることによって劇的にリアリティーが増しますので皆さんもぜひトライしてみてくださいね♪
またこのたび紹介したウェザリング手法は数あるやり方のほんの一部ですので、固定概念にとらわれず色々なことを試してみるのも楽しいですよ。
例えばですが僕がむかし戦車にウェザリングをした時は、おがくずを塗料の上からふりかけてみたりはんだごてを使ってプラモの表面にキズをつけたりしていました。
さすがにはんだごてを使っちゃって失敗すると取り返しがつかないことになってしまう場合もありますが、塗装なら失敗しても薄め液で消せばリセット出来るので臆せずに大胆にやっちゃってくださいね!