先日ついに僕の元へやってきた、タフネス防水カメラ OLYMPUS Tough TG-6 なんですが、先代のTG-5先輩は防水以外にもマクロ撮影(顕微鏡モード)が凄いと評判だったのでTG-6の実力はいかに!?っと言う訳で実際に撮影してみてどんな感じなのかレビューしちゃいます。

とりあえずレビューする前にTG-6のマクロについて若干説明させて頂きますが、TG-6のマクロ撮影モードは以下の4つがございます。
・顕微鏡
・深度合成
・フォーカスBKT
・顕微鏡コントロール


この中で顕微鏡コントロールはカメラの液晶画面が拡大できるというモードなので、顕微鏡コントロール以外の3つのモードを使って実際に撮影し、検証していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。


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今回の撮影環境

こちらが今回撮影に協力してもらったサボテンのサボ君です。

部屋の中の撮影で、窓からの光と部屋の照明の明かりで撮影し、フラッシュは発光禁止に設定。

ちなみにこの写真はスマホ(Sony Xperia XZ2)で撮影したものです。

こちらのスマホだとこれぐらいの接写が限界で、これ以上寄るとピントがボケてしまうギリギリのところです。

スマホの割にはまあまあ良く写っていますね。

今回の撮影では三脚を使ってサボ君のギリギリまで寄ってみました。

上から見るとこんな感じです。

説明書を見ると「被写体の1cmまで接近して撮影出来ます。」とあります。

でも、「サボテンのトゲの部分は1cm以内に入っちゃってない?」と言われちゃいそうですが、僕はそんな細かい事は気にしません(笑)

撮影と検証

~顕微鏡(マクロ)~

手始めに通常の顕微鏡モード(マクロ)で、焦点距離を5.4→9.01→18mmとズームしながら撮影していきました。

絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800


絞り: F/3.2 露光時間 : 1/25s 焦点距離 : 9.01mm ISO感度 : 1600


絞り: F/4.9 露光時間 : 1/10s 焦点距離 : 18mm ISO感度 : 1600


まさかこんなにも拡大出来るとは!かなり感動!驚きの結果でした。

実際、サボ君に近寄ってよくよく見ても、人間の目ではここまで鮮明に見る事は絶対に不可能です。

TG-6の顕微鏡モードでは未知の世界を垣間見る事が出来ました。

しかし3枚目の焦点距離18mmではちょっと無理があったようで、顕微鏡モードでは被写体1cmに近寄って焦点距離9mm程度までのズームが実用範囲と言った所でしょうか。

~深度合成~

次に深度合成で撮影していきます。
こちらも焦点距離を5.4→9.01→18mmとズームしながら撮影していきました。
(合成枚数は5枚で設定しています)

絞り: F/3.2 露光時間 : 1/30s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 1250


絞り: F/4.5 露光時間 : 1/15s 焦点距離 : 9.01mm ISO感度 : 1600


絞り: F/6.3 露光時間 : 1/8s 焦点距離 : 18mm ISO感度 : 1600


これは更に驚きでした!

1枚目の写真が一番分かりやすいと思いますが、深度合成されたことによりサボ君のトゲ先まで全て鮮明になっていますね。

2枚目と3枚目も通常の顕微鏡モードと比べて鮮明に映っている範囲が広がっています。

これだけいい結果が出たので、三脚を使ってマクロ撮影する際、深度合成は強力な武器になると言う事が分かりました。

~フォーカスBKT~

フォーカスBKTは自動的にピント位置をずらしながら設定枚数(10/20/30枚から選択)を撮影するモードです。

絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800
絞り: F/2.3 露光時間 : 1/40s 焦点距離 : 5.4mm ISO感度 : 800

フォーカスBKTは、上手い具合に狙ったピントに合わせられなかった場合などに使えば良い結果が得られそうです。

ちなみにですが、初期設定では撮影枚数が30枚になっているので、20枚か10枚に設定しなおしておいた方が良いかもです。

流石に1ショット30枚の設定は多すぎて困りました・・・(笑)

~顕微鏡コントロール~

顕微鏡コントロールのモードでは、カメラの液晶を拡大して見る事が可能になります。

TG-6の液晶は3インチなので、被写体の映り方を拡大して確認したい時に便利な機能です。

まとめと感想

今回は【Tough TG-6】これは凄い!マクロ撮影(顕微鏡モード)検証レビュー、と言う事でお届けしましたがいかがだったでしょうか。

僕はつい最近まで、カメラは遠い所をズーム出来てナンボって感じで思ってた部分が多少ありました。

しかし今回TG-6のマクロ撮影を検証した事をきっかけに、また新たな世界を発見してしまったかのような感動を覚えております。

特に深度合成で撮影した写真はとても綺麗で、「これがいつも見ているサボテンなの?」って信じられないぐらいのクオリティーでした。

もし「マクロ撮影と防水」と言う部分に惹かれてTG-6を検討されているなら、間違いなくお勧めです。

僕もこれを機にマクロの世界にハマってしまいそうです(笑)

この記事が少しでも貴方のカメラ選びの参考になれば幸いです。

では、良い旅を!