以前の記事にて、はたして「ボディー内5軸手ブレ補正は必要か」と言う事で考えてみましたが、結論的にボディー内5軸手ブレ補正はとても優秀な機能であり、重量が少し重くなって値段が高くなる(エントリーモデルには備わっていない)というデメリットはありますが、総合的に見たら無いよりもあった方が確実に良いと言う事でお伝えしました。

じゃあ「具体的にどのカメラが良いんだよ?!」と言う話なんですが、今回はセンサーサイズ別に各社から、ボディー内5軸手ブレ補正機能を備えたお勧め注目モデルを紹介いたします。

また、予算的に高級機はちょっとという方にもお勧めの軽量コンパクトで機動性に優れたコストパフォーマンスの高いマイクロフォーサーズのお買い得モデルを紹介いたします。

マイクロフォーサーズ部門

まず初めに旅カメラとしてお勧めのコンパクトでも高機能、機動性に優れたマイクロフォーサーズから2機種です。

オリンパス OM-D E-M5 Mark III

✔ 重量:366g
✔ 有効画素数:2037万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:〇
✔ レンズマウント: マイクロフォーサーズマウント

こちらはオリンパスから2019年11下旬発売、E-M5シリーズの最新モデルになります。

2015年に発売されたE-M5 Mark IIの後継機種にあたり、注目するべきは上位機種E-M1 Mark IIの機能と同等の(センサー、画像処理エンジン、AF性能)を受け継いでいる点にあります。

それではE-M5 Mark II → E-M5 Mark IIIの主な違いを比較してみます。
・画像処理エンジン: TruePic VII → TruePic VIII
・有効画素数: 1605万画素 → 2037万画素
・ISO: 100~1600、拡張25600 → 64~6400、拡張25600
・測距点:81点 → 121点
・電子シャッター:1/16000-60秒 → 1/3200030秒
・動画機能:フルHD 60p → C4K 24p4K 30p、フルHD 60p
・手ブレ補正:5.0段分 → 5.5段分
・USB充電:× →
・重量:417g → 366g

画像処理エンジンも最新のものになり、有効画素数とISO感度のどちらも上がっているところが素晴らしい進化ですね。

手ブレ補正も0.5段分強力になっていますが、ボディー重量は何故か軽くなっているという部分が時代の進化ってやつを感じますね。

また、USB充電に対応したことも地味に嬉しいポイントで、旅行に行った際にモバイルバッテリーで充電出来ると本当に助かります。

パナソニック LUMIX DC-G9 PRO

✔ 重量:586g
✔ 有効画素数:2033万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:〇
✔ レンズマウント: マイクロフォーサーズマウント

パナソニックから2018年に発売されたLUMIX Gシリーズのフラグシップモデル「LUMIX DC-G9 PRO」です。

こちらのG-9 PROですが、ポジション的にはプロモデルにあたるLUMIX G シリーズの最上位機種で、弟分に当たる存在のG-99が2019年5月に発売されています。

強力なボディー内手ブレ補正が備わっており、その効果はなんと6.5段分と凄まじく世界最高峰、手持ちでの望遠撮影や暗い場所での撮影に効果が期待できます。

しかし、難点を挙げるとマイクロフォーサーズ機としてはバッテリーを含む重量が658g(本体のみ586g)と重量級カメラになっているので旅カメラとしては機動性に落ちてしまうという点があります。

その重さを許容出来るなら、LUMIX Gシリーズのフラグシップモデルを所有出来るという満足感は高いでしょう。

また、発売してから1年以上経過しているので値段的にも落ち着いてお買い得感も高くなっています。

APS-C 部門

性能と機動性を両立したいならやはりAPS-Cが最適でしょうが、そんなAPS-Cセンサー搭載モデルからボデー内5軸手ブレ補正機能付きの2機種です。

SONY α6600 ILCE-6600

✔ 重量:418g
✔ 有効画素数:2420万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:〇
✔ レンズマウント: α Eマウント

SONYから2019年11月1日に発売されたAPS-Cセンサー搭載のミラーレス一眼で、2016年に発売されたα 6500の後継機にあたります。

「α6600」はSONY、APS-Cセンサー搭載機のフラグシップモデルと言う事もあり全機種の「α6400(2019年2月発売)」と「α6500(2016年12月発売)」の良いとこどりして合体させたようなモデルです。

具体的には「α6400」には無かった5軸手ブレ補正を搭載、「α6500」には無かった180度チルト可動式液晶を採用し、自撮り機能が備わっています。

動画撮影にも力を入れているSONYですが「α6600」は動画撮影時にも瞳AFが有効になっています。

また、バッテリーに「NP-FZ100」を採用したことによって従来の約2倍電池の持ちがよくなっているのも特徴です。

ただ1つ欠点は内蔵フラッシュが省かれてしまった事です。

旅先での写真撮影はもちろんですが、動画撮影や自撮りにもこだわりたいと言う方には良い選択になりそうです。

富士フイルム FUJIFILM X-H1

✔ 重量:623g
✔ 有効画素数:2430万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:〇
✔ レンズマウント: Xマウント

「X-H1」は富士フィルムから2018年3月に発売された「Xシリーズ」で唯一5軸手ブレ補正を搭載したフラグシップモデルです。

現在、富士フィルムから5軸手ブレ補正機能を搭載した機種は「X-H1」以外には「GFX100」と言う機種だけで、そちらはお値段なんと100万円越えの中判センサー搭載のプロモデルなので、実質一般の方が旅カメラとして選択肢に入れるカメラは「X-H1」一択と言う事になります。

富士フィルム特有の鮮やかさが好きで、なおかつ手ブレ補正が欲しいと言った方は強制的に「X-H1」を選ぶしかないという事ですね(笑)

しかしこちらの「X-H1」は先に紹介した「α 6600」と比較しても一回り大きく重くなっていて比較すると以下の表の様になっています。

バッテリー、メモリカード含むα6600 約503g
X-H1 約673g
本体のみα6600 約418g
X-H1 約623g

旅カメラを選ぶにあたっては機動性を重視してコンパクト、そして軽量な機種を選びたいところですが、やはり富士の色は魅力的なんですよね。

フルサイズ部門

そしてカメラ愛好家の憧れの的フルサイズセンサー搭載機種ですが、2019年11月の時点でミラーレス一眼の5軸手ブレ補正機能搭載モデルを発売しているメーカーはSONY、Nikon、パナソニックの3社になります。

その中でも得に僕が注目している2機種をピックアップしています。

機動性を若干犠牲にしてでも美しい写真を撮ってこそなんぼだ、というこだわりのカメラマンはフルサイズ機を選択しちゃいましょう。

ニコン Z 6

✔ 重量:585g
✔ 有効画素数:2450万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:〇
✔ レンズマウント: ニコン Zマウント

こちらは2018年11月に発売されたNikon初のフルサイズミラーレス一眼の「Z6」です。

Nikonのカメララインナップからボディー内5軸手ブレ補正機能を搭載しているモデルは2019年11月の時点ではまだ2機種しかなく、こちらの「Z6」と「Z7」になります。

「Z6」と「Z7」は同時に発売されていて、外見や重量は同じなんですが、違う部分は「Z6」が2450万画素のスタンダードモデルに対し「Z7」は4575万画素の高画素モデルになっています。

そんな撮像素子が異なる2機種ですが、「Z7」は「Z6」と比較してお値段が10万円ほど高いので、よほど高画素にこだわりが無ければ「Z6」を選択しておけば問題はありません。

むしろ「Z6」は常用ISO感度が~51200と、~25600の「Z7」より1段優れており暗い場所や夜間の撮影では有利になるので、旅カメラとしてはそちらのメリットの方が重宝しそうです。

SONY  α7 III ILCE-7M3

✔ 重量:565g
✔ 有効画素数:2420万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:〇
✔ レンズマウント: α Eマウント

SONYから2018年3月に発売されましたフルサイズミラーレス一眼、α7シリーズの第三弾に当たるモデルです。

SONYは他社に先駆けていち早くフルサイズミラーレス一眼を発表しており、ボディー内5軸手ブレ補正についても2014年に発売された「α7 II ILCE-7M2」から搭載していました。

その「α7 II ILCE-7M2」ですが、タッチパネルが使えないなど主に操作性の面で賛否両論ありましたが、「α7 III ILCE-7M3」になって問題点はかなり改善されAF面でもジョイスティックが装備されるなどパワーアップしています。

やはり同社のフルサイズミラーレス一眼としては三代目のモデルになるので完成度も高くなっており特に瞳AFは人間だけではなく動物にも有効になっていたりと他社の物よりも一歩進んでいる印象です。

価格的にも発売から1年以上たって新機種の「α7R IV ILCE-7RM4」(α7R IIIの後継、高画素モデル)が発売された事もあり、20万円そこそこで購入できるので今が買い時かもしれません。

コスパと機動性重視モデル

さて、最後にコスパと機動性を両立した機種の紹介になりますが、旅カメラとして気軽に持ち歩けて尚且つ綺麗な写真が撮りたい、スマホのカメラじゃ納得行かないとお考えの方にはこちらのマイクロフォーサーズ2機種がお勧めです。

オリンパス OM-D E-M10 Mark III

✔ 重量:362g
✔ 有効画素数:1605万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:×
✔ レンズマウント: マイクロフォーサーズマウント

オリンパスから2017年9月に発売されたエントリークラスのミラーレス一眼。

エントリークラスとは言っても充実の機能が備わっており4K動画撮影から5軸手ブレ補正機能まで搭載されて、ダブルズームキットが6万円前後で買えてしまうというコストパフォーマンスの高さも最高です。

重量的にはバッテリーを装着しても410gという軽さになっていて旅カメラとして機動性は抜群のモデルです。

パナソニック LUMIX DMC-GX7MK2K

✔ 重量:383g
✔ 有効画素数:1600万画素
✔ 5軸手ブレ補正:〇
✔ 防塵・防滴:×
✔ レンズマウント: マイクロフォーサーズマウント

パナソニックから2016年5月に発売されたエントリークラスのカメラですが僕も愛用しているGF9の上位機種にあたります。

GF9と比較するとファインダーが付いて、5軸手ブレ補正機能を搭載していると言う事なんですが、値段的にも数千円追加すればDMC-GX7MK2が購入出来てしまうので、後で「こっち買っておけば良かった!!」と思ったモデルです(笑)

なお、現在は生産終了となっていますので新品でお安く購入できる今が買い時かもしれませんよ!

まとめ

今回は「【2019年最新版、旅行に最適?!】ボディー内5軸手ブレ補正機能付きカメラのお勧め機種は?!」と言う内容でお届けいたしました。

旅先で一瞬のシャッターチャンス、撮影したけど確認したら手ブレであっちゃ~・・・、なんて経験は出来るだけ減らしたいもんですよね。

そんな時の為の強い味方、5軸手ブレ補正機能付きカメラ、皆さんもぜひ旅カメラ選びの1つの選択肢として考えてみてください。

ちなみに僕も次に購入するカメラは5軸手ブレ補正機能を搭載したモデルを購入しようとたくらんでおります(笑)

少しでもこの記事が皆さんのカメラ選びの参考になれば幸いでございます。

では皆さん良い旅を!

おまけ

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