以前(10年前)は小型ボンベCO2添加とメタハラライトの組合せで水草(リシアなど)を育てて楽しんでいたんですけど、最近またアクアリウムの世界に戻ってきましたNoriでございます。

せっかくだから今回もCO2添加しようと思ったらCO2関係の機材は(照明も)きれいさっぱり全部捨ててしまっていたという残念な僕です・・・(涙)

さて、水草を育てるには水はもちろんのこと「光」「栄養」「CO2」の3つの要素が必要になってきますが、とくに自分の中ではCO2添加をどうするかがかなり重要なポイントになってきます。

なぜなら「」については現在LEDが主流になっているようですけど(ちなみに自分はLEDよりもメタハラの光り方が好きです)、LEDなら最悪自分でDIY出来ますし、RGBパワーLEDをはじめ植物育成では最も重要になってくる660nm(深い赤) のパワーLEDなんかも購入可能です。

ちなみに僕は観葉植物用の照明なら660nmのパワーLEDを使って自作した経験があったりします。←見栄えを気にしなければ以外に簡単です。

そんな訳で「」については今回も自作するかもしれません?!

次に「栄養」ですが、これがめちゃくちゃ難しくて失敗するととんでもない結果になってしまいます。

具体的に自分の経験だと「肥料をあげて数日したら栄養過剰のため苔ボーボーになってせっかくの水草がすべて苔に浸食されてしまい毎日掃除しても一向に綺麗にならなくて、しまいには禁断の最終奥義リセット!・・・。」なんて経験が何度かあります。

そんなことから自分は「栄養」に関しては魚のフンなど出来るだけ自然な栄養分だけで育ててみて、どうしても育たなくて困った時だけ最後手段として少しだけ追肥するように心がけていました。

そのため肥料のたぐいは今のところ様子見で、今すぐには与えるつもりはありません。

最後に今回の主題「CO2」ですが何故自分にとって重要なポイントかと言うとCO2添加はDIYでも出来ない事はありませんが、自作だとどうしても効率が悪く実用的ではないという事もあり、CO2添加にいたってはどんな機材を導入するかということが今後のアクアリウムライフの明暗を分ける重要なポイントになってくると考えるからです。

前置きが長くなってしまいましたが今回はハルデザインの「CO2ジェネレーター PRO-D701s 2021年モデル」を購入しましたのでレビューさせて頂きます。

❢この記事の内容❢
✅Haru Design PRO-D701s を選んだ経緯
✅開封の儀とセッティング
✅レビュー
✅まとめ

Haru Design PRO-D701s を選んだ経緯

最初は小型ボンベなら以前使っていたので慣れているしコンパクトで使いやすいと言うこともあって今回も小型ボンベを買いなおそうと思っていました。

「でもちょっと待てよ!」自分はアクアリウムから離れて10年以上ブランクがありますし今のCO2添加の主流はどんな感じなのかな~と初心に帰って調べてみることにしました。

その結果2020年11月現在、水槽へのCO2添加方法は大きく分けて以下の5種類が主流になっていました。

  • 大型ボンベ
    通称「ミドボン」と呼ばれている大型ボンベをレンタルしてCO2を注入してもらい使用する。
  • 小型ボンベ
    手のひらほどの小さなサイズの使い捨てCO2タンクを使って添加する。
  • 発酵式
    砂糖とイースト菌(ドライイースト)が発酵したさいに発生するCO2を添加する方法。
  • CO2添加剤(タブレット型と液体タイプあり)
    テトラやGEXなどから発売されているCO2添加剤、タブレット型や液体タイプがあります。
  • 化学反応式
    高圧タンクの中で重曹とクエン酸と水を混ぜることによって発生するCO2を使って添加する方法。

    今回購入した「CO2ジェネレーター PRO-D701s」はこちらの化学反応式のタイプになります。

最後にあげた化学反応式のCO2添加方法は初耳でした!

10年前は自分の知る限りでは無かったんじゃないかと・・・?

これらの添加方法の中から以下のポイントを考慮してどれにするか考えてみました。

~ 今回僕がCO2 添加方法を選んだ際のポイント ~
✔ 添加量の調整が可能かつ自動制御出来ること
✔出来るだけメンテナンスが楽なこと
✔ランニングコストが安いこと

大型ボンベ

まず大型ボンベのミドボンなんですけど、タンクが大きく容量がたくさんあるのでランニングコストが安く長い目で見ればコスパも悪くありません。

複数の水槽で同時にCO2添加したいといったヘビーアクアリストさんなら迷わずミドボンを選ぶのが得策でしょう。

しかしながら自分のように水槽が1つでアパート住まいの場合、大きなタンクが邪魔になりますし導入するのがちょっと面倒です。

あとタンクの外見が居酒屋さんで使っている業務用の緑色のボンベそのままなので、ちょっと部屋に置くにはカッコ悪いというか不自然な感じがしてしまうので今回は候補から外しています。

調整可能〇 (レギュレーター電磁弁など購入が必要)
メンテナンス△(再充填が自分で出来ないので少し面倒か?)
ランニングコスト


小型ボンベ

小型ボンベについては以前使用していたということもあり最後まで化学反応式と迷いました。

電磁弁を使うことによってダイマーで自動制御可能ですし、スペース的にも手のひらサイズのかわいいボンベなので置く場所にも困りません。

しいて欠点をあげるとすれば僕の使い方だと小型ボンベは1ヵ月持つか持たないかでカラになってしまうという点です。

出来ればもっと長い期間持ってくれると嬉しいなと思ったのと、CO2ボンベがアクアリウム専門店や通販じゃないと購入出来ないのでいざという時に困るんじゃないかと思いました。

調整可能〇 (フルセットで売っているものを購入した場合)
メンテナンス
ランニングコスト

発酵式

発酵式に関してはDIYでも簡単に作れそうですし費用的にも圧倒的に安く済ますことができるところが魅力的でした。

しかしイースト菌が発行するのを利用してCO2添加する仕組みなので管理が難しいと言うことと、自分で細かい調整が出来ないので後々の事を考えてしまうと不便なので今回の選択肢には入りませんでした。

調整可能×
メンテナンス
ランニングコスト

CO2添加剤

CO2添加剤は各メーカーさんから発売されていますし、使い方は決められた分量を単純に水槽に入れるだけなので気軽に使えるというところが最大のメリットです。

しかし添加剤も発酵式と同じで夜は添加をストップするなどといったことは不可能ですし、調整することが難しいということでやはり選択肢には入りませんでした。

CO2添加剤は何かトラブルがあってCO2添加装置が壊れてしまった時などに応急処置で使うには良いかもしれませんね。

調整可能×
メンテナンス〇(メンテナンスは必要なしと言うか出来ない?!)
ランニングコスト

化学反応式

まず以前僕がアクアリウムにハマっていた時代には化学反応式のCO2添加なんて聞いたことがなかったので非常に興味を持ちました。

化学反応式は具体的にどんな方法でCO2添加するのかについてですが、仕組みはいたって単純で高圧ボンベの中に重曹クエン酸を入れることによって化学反応がおこりCO2が発生するのでそれを利用するというものです。

イメージ的には皆さんお馴染み入浴剤のバブですね(笑)

添加方法はミドボンや小型ボンベと同じでタンクにレギュラーと電磁弁を取りつけて制御可能なので管理も便利で簡単です。

ここからは今回購入したD701sのデータになりますが気になるランニングコストについてはハルデザイン公式サイトのデータによると2秒1滴の添加で3ヶ月持つそうです。

ちなみに化学反応でCO2の原料となる重曹とクエン酸はホームセンターや100円ショップでも売っていて、ダイソーなら重曹350g、クエン酸200gそれぞれ100円の商品があります。

もしもの時でも材料が気軽に買えるという点もポイント高いですね。

またD701sは重曹とクエン酸それぞれ400g必要なのでダイソーで材料を購入した場合、約320円(税別)の材料費で3ヶ月使用できるということになり一月のコストは約107円(税別)という計算になります。

データ通りにいけば化学反応式はランニングコストもめっちゃ安いですね!

しかもミドボンと違ってD701sのタンクは銀色でスタイリッシュなので見た目もグッドです。

あとは気になるお値段ですがD701s本体フルセットで約16,000円と、小型ボンベのフルセットと同等程度の価格で購入出来てしまうということでかなりお得な値段なんじゃないでしょうか?!

そんなこんなで最終的に化学反応式の「CO2ジェネレーター PRO-D701s」を選んでみた次第でございます。

調整可能〇 (市販の製品はフルセットで売っている)
メンテナンス
ランニングコスト

※ 各CO2添加方法の評価はあくまで僕個人の意見になります。

開封の儀とセッティング

こんな感じのダンボールで届きました。

思ってたよりも以外に小さな箱だったので驚きました。

それでは早速開封していきましょう!

じゃじゃーん♪怪しいパーツがたくさん出てきましたよ!

内容物は左上から
・高圧ボンベ
・電磁弁とバブルカウンター
・フィルター
・ワンウェイバルブ
・乾燥剤(ビーズ)
・紙フロート
・レギュレーター
・ボンベ用の台と耐圧チューブ
・重曹とクエン酸(お試し用、各200g)
・高密度拡散器
・U字パイプとキスゴム

それではちゃちゃっと組み立ててしまいましょう!

まずはフィルターの中に透明のビーズ(乾燥剤)を投入します。

これがレギュレーターや電磁弁に水分が侵入して寿命が縮まってしまうことを防ぎます。

ちなみにこのビーズは水分を吸収すると膨らむのでメンテナンス時にチェックして、もし膨らんでいたら乾燥させれば何度でも使えるそうです。

レギュレーターと先程の乾燥剤入りフィルターを合体させました。

説明書によるとこちらのレギュレーターは安物なのでメーターのクオリティーが微妙なので圧力は参考程度にしてくれとの事でした。

まあ値段が値段なのでちゃんとレギュレーターとしての機能をはたしてくれればOKとしましょう!

つぎに付属していた重曹とクエン酸を何度かに分けて交互にボンベに投入します。

それぞれ交互に投入することによってちゃんとまざって正しく化学反応するそうです。

重曹とクエン酸を交互に投入したら次は水を入れれば化学反応がはじまります。

D701sは最大で重曹とクエン酸が各400gと水600mlを投入することが出来ますが、今回お試しで同胞されていた重曹とクエン酸は各200gだったので今回は300mlの水を投入しました。

ちなみに常温の水をタンクに投入すると激しく化学反応してタンクからこぼれてしまうことがあるそうなので冷蔵庫で冷やしてあった水を入れました。

水を入れるとすぐにシュワシュワと炭酸ガスが発生しますのですかさずレギュレーターをタンクにセットして封をします。

この時レギュレーターを力一杯締め付けてしまうと後々外れなくなってしまうそうなので、ほどほどの力具合でしめつければ良いみたいです。

こちらが電磁弁とバブルカウンターになります。

この電磁弁に電気が流れると弁が開いてCO2が流れるわけですね。

またバブルカウンターには7~8割程度の水を入れて使用します。

レギュレーターと電磁弁を合体させました。

分かりずらいですけどバブルカウンターにも水が入っています。

この水のカルキ抜きも忘れずに行いました。冗談です!すいません(笑)

こちらは水槽にセットする高密度拡散器ですね。

何かしらのトラブルで水槽の水が逆流してこないようにワンウェイバルブを忘れずに取り付けておきます。

これでセッティング完了です!

タンクの下側が結露していますが、それは重曹とクエン酸と水で化学反応が起こっていてめちゃくちゃ冷たくなっているせいです。

一晩寝て次の日になったら化学反応も終わったらしく結露もなくなっていました。

レギュレーターのメーターを見ると圧力が20 kg/㎤ まで上がっていたので、重曹とクエン酸を今回の倍、各400g入れれば40 kg/㎤ まであがるということですかね。

最後に電磁弁に電源をつなぎましてバルブカウンターを見ながらレギュレーターを調節して2秒1滴にセッティングしました。

その後待つこと約30分、無事に拡散器からシュワシュワCO2が出て来ました!

レビュー

CO2ジェネレーター PRO-D701s レビュー!コスパ高い?お勧め?

今回購入した化学反応CO2添加装置「CO2ジェネレーター PRO-D701s」は自分にとって小型ボンベに続いて2台目の購入になります。

実際に使ってみた使用感は正直なところ1度重曹とクエン酸と水をタンクに挿入して圧力さえたまってしまえば、あとは電磁弁をオンにしてバブルカウンターを見ながらレギュレーターで添加量を調節するだけなので小型タンクの時となんら変わりありませんでした。

また気になる「重曹とクエン酸の化学反応によって発生したCO2でちゃんと水草が育ってくれるのかな?」と言うことなんですけど今のところ設置してから約1週間ほどですが明らかに水草が綺麗になった感じで元気に育っているようです。

ちなみに僕の60cm水槽で2秒1滴の調整で1日12時間添加してみてテトラ6 in 1で水質チェックしてみたところかなり二酸化炭素濃度が高くなっていたのでデータ的にも問題なしですね。

テトラ (Tetra) テスト 6 in 1 試験紙

テトラ6 in 1はスマホアプリで水質チェックできるところ画期的です!

しかしテトラのアプリデータを見ると最適範囲を超えてしまっているのでちょっと添加量減らそうかな!?(このデータを見てから3秒1滴に調整しました)

あとはトラブルなく長持ちさえしてくれれば言うことなしといったところです。

今回のCO2圧力がなくなったら重曹とクエン酸をダイソーで買ってきて各400gフルに化学反応させて使ってみようと思います。

今のところ何も問題なく使用できているので設置スペースさえ確保できれば小型ボンベよりも長持ちしますしこれからCO2添加を考えている方にはお勧めです。

ちなみに設置サイズはボンベスタンドにセットした状態でバブルカウンターを含めると高さ約50cm × 約15cm でした。

しいてD701sの欠点をあげるとすればバブルカウンターの水が毎日目に見えて減ってしまうので週に1度ぐらいは水をたしてあげなければなりません。

それについてハルデザインのホームページを見ると別にもう一つバブルカウンター(別売り)をつけて対処可能となっていました。

まあ週に1度スポイトでちょこっとバブルカウンターに水をたすだけなのでこの問題については大目に見てあげましょう(笑)

まとめ

「CO2ジェネレーター PRO-D701s レビュー!ランニングコストは?お勧め?」ということでお届けしましたが、まずランニングコストに関してはダイソーで重曹とクエン酸を購入した場合、2秒1滴の添加で月に約107円(税別)という結果になりました。

また大型ボンベ(ミドボン)と違って自分で再充填可能で小型ボンベよりも約3倍長持ちし、しかもランニングコストも安くおさまるということで自分的には買って正解でしたしとてもお勧めです。

今後水草を育てるためにCO2添加を考えている方はぜひ化学反応式のCO2ジェネレーター PRO-D701s も選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。