撮影  Nori

バリ島と言えば海でマリンスポーツに大自然の素晴らしい景色を眺めながらシーフードレストランでランチ、その後はスパでリフレッシュ、なんて最高ですよね。

でも、こっちも忘れちゃいけません!

バリ島に行ったら是非とも観に行ってもらいたいのが、バリの3大舞踊
・ケチャックダンス・バロンダンス・レゴンダンス
です。

と言う訳でこの記事ではバリ島の伝統的な舞踊、ケチャックダンス・バロンダンス・レゴンダンスの魅力を紹介します。

❢おすすめです❢
バリ島に行ったら3大舞踊を観に行こう!

では最初にケチャックダンスの紹介です。

 ケチャックダンスとは?

撮影  Nori

ケチャックダンスの最大の特徴は猿に扮した男性が、「チャッ、チャッ、チャッ」という合唱と共にダンスと物語が進行していくといった大変ユニークなところです。

この舞踊の起源は「サンヒャン」と言うトランスダンスだそうで、1930年代にラマヤナ物語(ヒンドゥー教の聖典の一つ)を取り入れて現代の舞踊劇になりました。

また「サンヒャンダンス」とは、バリ島に古くから伝わる、村人を悪魔や病気から守り、健康と幸せを祈る神聖な儀式の踊りです。

~ケチャックダンスはどこで見れるの?~

ケチャックダンスを含めたバリ舞踊の公演はバリ島の各地で行っておりますが、ウブド周辺でも観る事が可能です。

ケチャックダンスの講演で一番有名なのはウルワツ寺院なんですけど、位置的にバリ島の最南端になってしまうので、そちら方面に何かしらの用事がない限りはウブド周辺で講演している舞踊を見た方が、何かと効率が良いのでお勧めです。

今回僕が、ケチャックダンスを見に行った場所は、デンパサールとウブドのちょうど中間あたりに位置するSAHADEWAという所です。

SAHADEWA BARONG DANCE 公式サイトへのリンク
http://www.sahadewabarongdance.com/

ケチャックダンスの講演は18:30からで、入場料は100,000ルピア(約760円)でした。(2019年6月時点)

~ケチャックダンスの物語は~

ケチャックダンスはラマヤナ物語と言うインド古典物語に沿っで展開されますので“あらすじ”をざっくりとSAHADEWAでもらった資料を基に記載します。

① ラーマ王子、シータ姫、と黄金の鹿

ラーマ王子と、弟のラクサマナ王子、シータ姫が広場に行くと黄金の鹿を見つけてシータ姫がラーマ王子に鹿を捕まえるように頼む…

ラーマ王子がその場から離れるとシータ姫の助けを求める声が聞こえてくる。

② シータ姫とラワナ

そこへ悪の大王ラワナが現れ、シータ姫をアレンカ宮殿へ連れ去ります。

③ シータ姫とハノマン

シータ姫が途方に暮れていると、ラーマ王子の使いの白いサル「ハノマン」が現れる。

シータ姫は「早く助けて下さい」とラーマ王子に伝えるようハノマンに頼む。

④ ラーマ王子、メガナダとガルーダ

ラーマ王子は悪の大王ラワナの息子「メガダナ」と戦うも魔法の矢で撃たれてしまう。

そこにガルーダが王子を助けに来ます。

⑤ ラーマ王子、猿の王スグリワとメガナダ

猿の王スグリワが大勢の猿の援軍と共に現れメガナダと戦う。

死闘の末、ラーマ王子と猿の軍団は勝利する。

ラーマ王子は無事にシータ姫を助けて、アヨディア宮殿に帰り、いつまでも幸せに暮らしました。

~ケチャックダンス感想~

撮影  Nori

ダンスの中には、戦いあり、涙あり、笑いありと見所満載で飽きさせない構成は実にうまく考えられていて、特に物語のクライマックスにて行われるサンヒャン・ジャランダンス(ファイヤーダンス)は圧巻の大迫力ですので、是非見ておくことをお勧めします!

では次にバロンダンスの紹介です。

 バロンダンスとは?

撮影  Nori

バリ島の人々は、人間には善と悪の心が共存すると信じていて、こちらのバロンダンスは人間の心、善悪の葛藤を描いたダンスです。

ちなみに上の写真は「バロン」と言う名前で、善の心を表す存在です。

また、この踊りにはバリ島、伝統楽器「ガムラン」の演奏に合わせて行われ、バリ島独特の心地よい音楽を堪能できるのも特徴です。

~バロンダンスはどこで見れるの?~

今回僕が観てきたバロンダンスは、サーヌールから北に少し行った所に位置し、バロン・ダンス・ウマ・デイウィー(Barong Dance Uma Dewi)と言う所です。

空港方面からウブドやキンタマーニに向かう際は、途中で立ち寄るのに持って来いのロケーションですね。

講演は朝の9:30からとなっており入場料は、100,000ルピア(約760円)でした。 (2019年6月時点)

~バロンダンスの物語は~

バロンダンスは7章の構成になっています

① 生贄のサワデ王子 

サワデ王子は「パタリドルガ」という死神の生贄としてささげられる運命でした。

サワデ王子の2人の召使は途方に暮れていると、パタリドルガの使いとして魔女が現れる。

魔女が去った後、2人の召使はサワデ国の首相に王子が生贄から免れるようにお願いします。

② 首相と女王

首相と女王が登場し、女王はサワデ王子が生贄になる事をとても悲しんでいます。

そこに魔女が現れ女王に呪いをかけて操り、首相にサワデ王子を差し出す様に仕向けます。

③ 捕まってしまうサワデ王子

首相はサワデ王子を自分の息子の様に愛していたので、女王の命令に背こうとしますが、またもや魔女が現れ、首相にも呪いをかけてしまいます。

そのうえで首相と王女を操り、サワデ王子を死神の家の前に縛り付けさせてしまいます。

④ シワ神

そこにシワ神が現れ、サワデ王子が縛り付けられているのを見つけ、哀れんだシワ神はサワデ王子に不死身の魔法をかける。

⑤ 死神とサワデ王子

死神が現れ、生贄の儀式を行おうとするが、サワデ王子が不死身の体だという事を知り、敗北を認め、自らを殺す様サワデ王子に頼みました。

そして死神は天国へ行くことができました。

⑥ バロンとランダの戦い

死神の一番弟子、「カレカ」が現れ、サワデ王子に自分も死んで天国に行きたいと頼むが、サワデ王子はその願いを拒みます。

カレカは巨大な動物や鳥に変身してサワデ王子に戦いを挑みますが、不死身のサワデ王子には敵いません。

カレカは最後の力を振り絞り、悪魔の女王「ランダ」に変身します。

さすがの王子もランダには敵わないので「バロン」に変身して戦います。

バロンとランダの力は互角なのでバロンは味方を呼びます。

⑦ 果てしなき戦い

バロンの味方が現れてランダと戦いますが、ランダの魔法にかかって逆にバロンに襲い掛かります。

その魔法をバロンは解くが、戦いは終わりなく続くのでした。

~バロンダンス感想~

撮影  Nori

日本の獅子舞にも似た聖獣バロンの舞踊ですが、どことなく愛嬌があるバロンはとても可愛くて、僕はバロンがとっても気にいってしまいました。

今回の旅行では自分へのお土産で、バロンTシャツにバロンの絵とバロンの木彫りまで買ってしまったというのは内緒の話です(笑)

みなさんも是非バロンに会いに行ってみて下さい。

では最後にレゴンダンスを紹介します。

 レゴンダンスとは?

撮影  Nori

レゴンダンスとは元々、宮殿の中庭で王に披露するエンターテイメントだったようです。

僕がもらった資料によると華やかな衣装をまとった3人の少女によって行われるとあったが、10人以上の女性が居たような気がします。

また、レゴンダンスにはとても多くのキャラクターが出演し、ケチャックの要素とバロンダンスの要素全部ミックスしたような内容になっていて、公演時間も一番長いのでお得感があります。

~レゴンダンスはどこで見れるの?~

ウブド市場の目の前、ウブド王宮で講演が行われます。

こちらの場所は観光客であふれかえっていますので、出来るだけ早めに行って席をキープしておかないと観るのが困難なほどの大人気です。

講演は19:30からとなっており入場料は、100,000ルピア(約760円)でした。 (2019年6月時点)

~レゴンダンスの物語は~

レゴンダンスの物語は4幕の構成になっています。

① ある王国でのこと

新月の夜明けに少女たちが、呪術的な怪しい儀式を行っている。

彼女らはシシャ(SISYA)と呼ばれ、邪悪な王国ディラの魔女、ラン・ディン・ディラ(RANG DENG DIRAH)の下で黒魔術を教わっているのである。

② 白魔術を操るンプ・バラダ(MPU BARADA)

王の精神的指導者である彼は魔女、ラン・ディン・ディラの犠牲者を救うべく、王より命を受けていた。

彼は長い捜索と道のりを超えてついに黒魔術を操る集団がミサを行う場所を発見した。

ンプ・パラダは魔女に悪行をやめるよう丁寧にお願いするも断られてしまう。

そして魔女はンプ・パラダの力を確かめるべくバニヤンの木(神聖な木)を燃やし火を消す様に命じる。

命を受けたンプ・パラダは火を消し、なおかつ元の状態に戻してしまう。

魔術で敗北した魔女は、怪物ランダ(RANGDA)に変身する。

③ ランダの黒魔術

ンプ・パラダはランダの黒魔術に対抗するために聖獣バロンに変身する。

村人もバロンを助けようと加勢するが、ランダが呪いの布を操ると邪悪な心が村人にも乗り移ってしまう。

村人は自分に乗り移ったランダの邪悪な精神と戦うために自らの刀を自分に突き刺してしまう。

④ 決着はつかない

村人のもとにバロンが現れ村人を蘇生するが、ランダとの戦いは決着がつかないまま物語は終わる。

~レゴンダンス感想~

撮影  Nori

先程もお伝えしましたが、レゴンダンスには様々な登場キャラクターが出てきて様々なダンスや演技を披露してくれます。

公演場所もウブド王宮と言う事で観光客で溢れかえっていますので、是非早めに行ってもらって席をゲットしちゃってください。

また、前売り券をいたるところで売っているので事前に買っておいた方がスムーズに入場できて良いかもしれません。

 まとめ

以上、【バリ島3大舞踊】ケチャック・バロン・レゴン、これは必見お勧めです!という内容でお伝えしましたが、いかかでしたでしょうか。

それぞれの舞踊に特徴があって、ちゃんとストーリーがあり、どの舞踊も見ていて引き込まれる様に面白かったです!

皆さんもバリ島に行った際は、ケチャック・バロン・レゴンの舞踊を観てきてはいかがでしょうか。

満足する事間違いなしで、お勧めです。