ヨーロッパの国々に美しい街はたくさんありますが、その街の中でも、とくに美しい街として知られているサンクトペテルブルグ。
この街の歴史をさかのぼると、1703年から2世紀にもわたり帝都として繁栄し、その当時のお城や、教会など、数多くの世界遺産が残されています。
サンクトペテルブルグは、例えれば、日本で言うところの京都的な存在だと言ったところでしょうか。
そこには、数々の歴史的建造物あり、文化的にも伝統的なバレエやサーカスなどが楽しめる、見どころ満載の素晴らしい街でした。
サンクトペテルブルグの歴史は?
先程もお伝えした通り、1703年よりロシア皇帝、ピョートル大帝がサンクトペテルブルグの建設を開始しました。
~メモ~
サンクトペテルブルグ、名前の由来は「聖ペテロの街」で、つまりサンクトペテルブルグの意味は「ピョートル大帝の街」 という事になります。
まずは外敵から帝都を守るために要塞の建築を行いました。
こちらの写真はペトロパヴロフスク要塞 です。ネヴァ川にある小島(ザヤチオストロフ)を利用して建設されました。
ちなみに「ザヤチ・オストロフ」とはロシア語でウサギ島という意味です。 要塞とのギャップが面白いですね(笑)
ピョートル大帝は、かつて広大な湿地帯っだった、こちらのネヴァ川を中心に膨大な労力を導入して港湾都市サンクトペテルブルグを建設したのでした。
1712年には建設が終了し、貴族や商人、芸術家、などを呼び寄せ、帝都として成長していきました。
これら数々のロシア帝国時代に築き上げられた建築物が、現在の観光名所になっており、街全体がピョートル大帝の遺物と言っても過言では無いかもしれません。
時代が流れ1917年、ロシア革命が起こり、サンクトペテルブルグはレニングラード(レーニンの都市)という名前に改名、戦火を逃れるため首都は現在のモスクワに移転した。
第二次世界大戦では、歴史に名を刻む戦い「レニングラード包囲戦 」の舞台となり、一説によると100万人もの市民が犠牲になったとの説も・・・。
また時は流れ、 1991年ソビエト連邦崩壊に伴い街の名前も元の「サンクトペテルブルグ」に戻され、人々の懸命な戦後復旧の成果もあり、現在は「世界で最も美しい街」とも称される人気の観光都市として復活したのでした。
サンクトペテルブルグの見どころは?
サンクトペテルブルグには数多くの観光スポットが点在します。その中でも訪れておくべきお勧めスポットをご紹介いたします。
~ペトロパヴロロフスク聖堂~
まず、僕がサンクトペテルブルグを訪れた時期が、12月の真冬、写真も古いカメラで撮影したので綺麗に撮れていない事をお詫びします。
※実物はもっともっと綺麗ですよ!
こちらは上記ペトロパヴロフスク要塞の中心部に建設された聖堂です。
サンクトペテルブルグの歴史の始まり1703年から建築が始まり30年後の1733年に完成しました。
ロシアの教会にしては外見こそ地味に見えますが、中に入るとその印象はガラリと変わって豪華そのもの。
内装はこんな感じで、大理石の柱に豪華なシャンデリア、繊細に作られた彫刻の数々が圧倒的な空間を演出しています。
こちらの棺には、ピョートル大帝・エリザベス1世・エカテリーナ1世が埋葬されています。
その他にもピョートル大帝以後、歴代の皇帝が埋葬されています。
まずは縁起を担いでこちらのピョートル大帝のお参りを済ませてからサンクトペテルブルグ観光を始めると良いかもしれません。
~血の上の救世主教会~
このカラフルな玉ねぎの様な党が特徴の教会は、ロシア皇帝のアレクサンドル3世によって1883年に建設が始まり、完成は24年後の1907年しました。
この、血の上の救世主教会はアレクサンドル2世が反逆者によって殺害された地に、アレクサンドル2世をとむらう為に建築されたものです。
内装も非常にこだわりの装飾が施してあり一見の価値ありです。
血の上の救世主教会はテレビや雑誌などでもよく紹介されているので、ご存知の方も多いと思いますが、実物は存在感と言うか迫力があり、とてもきれいで、インスタ映えまくると思いますよ。
こちらのお勧めは夜景です。昼も良いのですが、とくに夜のライトアップされた姿は感動する事まちがいナシです。
~エルミタージュ美術館~
エルミタージュ美術館と言えば、言わずと知れた世界三大美術館の1つですね。
こんな真冬のエルミタージュ美術館の写真を掲載しているのはこちら「Noriのホビーブログ」だけだと自負しております。(別に自慢になりませんが、笑)
展示品は、なんと300万点にも及ぶそうで、実際に中に入って見学していると、あまりにも広すぎて迷子になってしまいました。(実話です、笑)
1日で全てを見ようと思っても、とてもじゃないですが不可能だと思いますので、美術館好きの方はエルミタージュ美術館の見学で2日間はみておくと良いでしょう。
~ペテルゴフ宮殿~
こちらペテルゴフ宮殿は「ピョートル大帝の夏の宮殿」とも言われ、美しい噴水庭園が有名、建築にはベルサイユ宮殿の影響が見受けられるそうで、世界遺産にも登録されている宮殿になります。
真冬に行ったとき、噴水はもちろん、水もなく一面銀世界でしたが、それはそれで綺麗でしたよ?!
ちなみに夏はこんな感じです。
とても美しい噴水庭園を見る事ができます。
今度は必ず夏に行くことを誓いました。
~至聖三者大聖堂(トロイツキー大聖堂)~
至聖三者大聖堂(しせいさんしゃだいせいどう)は世界最大級の木造建築の教会です。
丸い屋根の形と模様が特徴的で、実際に行ってみると敷地も広大です。
無料で見学出来ますので是非見学してほしい教会の1つです。残念ながら内部の撮影は禁止です。
~カザン聖堂~
至聖三者大聖堂とは打って変わって、こちらのカザン聖堂は無数の重厚で巨大な石造りの柱が特徴の教会です。
こちらの教会は名前にもありますが、カザンの生神女を祀った建造物です。
こちらも入場は無料となっていますので一見の価値ありです。なおこちらも撮影は禁止となります。
~聖イサク大聖堂~
こちらの写真はサンクトペテルブルグ夜景ツアーに参加した際、バスの中から撮影したものです。 建物を飾る彫刻がなんとも立派です。
全体像はこのような形で、何と14,000人もの人を収容できる世界で3番目の大きさを誇る聖堂だそうです。
この迫力は実際に見てもらわないと表現できません。
サンクトペテルブルグの場所は?
東西に広いロシアですが、そのロシアの中では、ほぼ最西端に位置します。
またロシアの首都モスクワから北西に約700kmに位置し、さらに北西に、約170kmにフィンランドの国境、そして東に約160kmにエストニアの国境があります。
日本からの距離は約7,600kmです。
サンクトペテルブルグへの行き方は?
飛行機は日本からの直行便は無く、成田からだと、モスクワ経由かノヴォシビルスク経由になります。
時間的には乗り継ぎのタイミングにもよりますが、最短で13時間~15時間程かかると思ってもらえば間違いありません。
!注意!
ロシアへ旅行する際はビザが必要になります。
ロシアへの旅行はビザが必要になりますので、少しハードルが高くなっています。
ゆえに、お勧めは旅行会社に全て手配してもらう事です。
ビザ取得方法は?
観光ビザをご自身で習得するには基本的にロシア大使館に出向き申し込む必要があります。
一番確実なのは、最寄りのロシア大使館に問い合わせてから申し込み手続きをしてください。
※極東ロシア( ハバロフスク、ユジノサハリンスク、ウラジオストク )の電子ビザがネット経由で取得できるようになりました。
しかし以下の事に注意してください。
電子ビザは発効日から30日間以内に有効で、ロシア連邦での許可される滞在が入国日から8日間以内です。
ロシア外務省領事局 より
以下のリンクがロシア連邦外務省のインターネットビザの申し込みページです。(一応日本語対応ですが、少し怪しい日本語です。)
http://electronic-visa.kdmid.ru/index_jp.html
時間のある方はロシアビザセンター(東京都港区赤坂1‐3‐5 アビタシオンビル7F) に出向いてビザを取得することが可能です。
以下が公式サイトURLリンクです。
https://interlinkservice.world/japan/jp/
また、ロシアの治安やタクシー事情を考えると、現地ツアーに申し込む事をお勧めします。
ロシアの現地ツアーも各種取り扱っており、嬉しい日本語対応の、お勧めツアー会社はタビナカです。
まとめ
今回ご紹介した観光スポットは、サンクトペテルブルグのほんの一部になります。まだまだ見どころ満載の街ですが、こちらの記事で少しでもサンクトペテルブルグの魅力が伝わってくれたなら幸いです。
僕がサンクトペテルブルグを訪れた時期は真冬だった事もあり、天気も曇りがちでコンディション的には全く良くなかったんですが、それでもこの街の魅力的な観光スポットに感動し「また必ず行こう!」と思わせてくれました。
余談ですが、サンクトペテルブルグから帰ってきた後に、某東京のなんとかランドとシー、へ行く機会があったのですが、ヨーロッパの街並みを再現してはいますが、全てが薄いぺらぺらの張りぼてにしか見えませんでした。
子供の頃はとても感動した覚えがありますが、やはり本場の街並みを見てしまうとレベルが違いますね。まあ当然ですが(笑)
といった感じで是非機会があればサンクトペテルブルグへ旅行してみてはいかがでしょうか?!